
穴掘りが大好きなショベルカーが、お友達と一緒にやさしくていねいに宝物を探す、心温まるお話。

ショベルンと きらきら たからもの

ここは、みどりが いっぱいの もりの ひろば。きいろい ショベルカーの ショベルンは、つちを ほるのが だーいすき!きょうも あおい アームを ぐーんと のばして、「なにが あるかな? なにが あるかな?」と、ワクワクしながら つちを ほりはじめました。ザクッ、ザクッ!

ザクッ、カチッ!「あれれ、なにか に あたったよ?」バケットの つちを そーっと どかすと……わぁ!おひさまの ひかりを あびて、ピカピカ、きらきら ひかる、ちいさな きれいな いしが でてきました。「やったー!たからもの みーっけ!」ショベルンは おおよろこびです。

「もっと もっと、たからものを みつけるぞー!」ショベルンは はりきって、ブルルーン!と エンジンを ぶるぶる ふかしました。あっちでも ザクザク!こっちでも ドカドカ!じっと していられなくて、つぎから つぎへと いきおいよく つちを ほりかえして まわりを はしりまわります。

「わあ、あぶない!」こえの するほうを みると、あおいくつの ソウくんと、ピンクの ふくの ヒマリちゃんが びっくりして たっていました。ショベルンの バケットの すぐ そばには、ふたりが だいじに していた ちいさな おはなが!あやうく たおしてしまう ところでした。ショベルンは ハッとして とまりました。

「ごめんなさい、ぼく、むちゅうに なっちゃって……」しょんぼりする ショベルンに、ものしりな ソウくんが やさしく いいました。「だいじょうぶだよ。でもね、つちの なかには だいじな いのちが あるんだ。ゆっくり、ていねいに ほると、いいものが みつかるよ」「そうだよ、いっしょに やってみよう!」と ヒマリちゃん。

「うん!ゆっくり、ていねいに、だね」ショベルンは こころを おちつかせました。アームを そーっと うごかして、おはなの まわりの つちを、やさしく、やさしく、すくいます。サクッ……サクッ……。じっと がまんして、ていねいに ほっていくと、バケットの すみに なにかを みつけました。

「あ!みてみて!」そこには、ちいさな ふくろに はいった まるい つぶが たくさん ありました。「あ、これ!みんなで うえようって じゅんびしていた、おはなの たねだ!」ソウくんと ヒマリちゃんが おおよろこび。ていねいに ほったから、たねを きずつけずに みつけることが できたのです。

みんなで つちの なかに、たねを やさしく うめました。「きれいな おはなに なあれ」ショベルンが ていねいに つちを かけて、おみずを たっぷり あげます。きらきら ひかる たからものは、みんなの やさしい えがおでした。「なにが さくかな?」ショベルンは、あしたも たのしみで たまりません。
この物語に届いた気持ち