
力持ちのダンプカーと小さな仲間たちが力を合わせ、動物たちのために橋を直す心温まる物語。

ダンプルと ちいさな はし

青い空の下、山道を元気に走るのは、黄色いダンプカーのダンプルです。9歳の男の子のような元気いっぱいなダンプカーで、大きな石を集めるのが何より大好き。「きょうも いい石を みつけるぞ!」ごつごつしたタイヤを力強く回しながら、山道をぐんぐん進んでいきます。

森の奥へやってくると、小川のそばでウサギやリスたちが困り果てていました。「どうしたの?」とダンプルがたずねると、「向こう岸に行きたいのに、橋がこわれちゃったの」とウサギが泣きそうな声で言いました。見ると、小さな木の橋が真ん中から折れてしまっています。

「よし、ぼくに どーんとまかせて!」ダンプルは胸を張って言いました。大きな石を使って、水に流されない頑丈な橋を作ろうと考えたのです。ダンプルは河原へ向かうと、平らで大きな石を次々と見つけては、自慢の荷台にどっさりと積み上げました。

「さあ、石を届けにいくぞ!」ダンプルは意気揚々と走り出しました。ところが、川へ続く道の手前で急ブレーキ。木と木の間がぎゅっと詰まっていて、道がとても狭くなっていたのです。「あれれ? ぼくの体が入らないぞ……」ダンプルは進むこともできず、困ってしまいました。

「どうしたの、ダンプル?」そこへやってきたのは、白い軽トラックのチビトラと、オレンジ色の小型ショベルカーのミニショベでした。体が小さく小回りのきくふたりです。ダンプルは思い切って言いました。「ぼくの体じゃ道を通れないんだ。みんな、手伝ってくれるかい?」

「もちろん! どーんとまかせて!」ふたりは元気に答えました。ミニショベがアームを上手に使って、ダンプルの大きな石をチビトラの荷台へ乗せかえます。チビトラは狭い山道をすいすい通り抜け、川へ石を運びます。ダンプルも「がんばれー!」と大きな声で応援しました。

みんなで何度も力を合わせました。チビトラが運んだ石を、ミニショベが小川にトントンとしっかり並べていきます。ついに、平らな石がずらりと並んだ、とっても立派な飛び石の橋が完成しました。「やったあ、できたぞ!」みんなの誇らしげな声が響きます。

「わーい、ありがとう!」ウサギもリスも、ぴょんぴょん嬉しそうに橋を渡っていきます。ダンプルはニッコリ笑いました。「一人じゃ無理でも、みんなで力を合わせればできるんだね」夕暮れのあたたかい光の中、なかよし三人組は仲良く並んでおうちへ帰りました。
この物語に届いた気持ち