
あつい日、お水が足りなくなった消防車ポンプンと子どもたちが、力を合わせて街を元気にする優しいお話。

しょうぼうしゃのポンプンと にじのまち

たいようが ギラギラ! きょうの まちは とっても あつい日です。かだんの おはなたちが、ぐったり しおれて 元気がありません。「おみずを あげなきゃ」と、5さいの ケンくんと ハナちゃんが こまっています。そこへ、ちいさな しょうぼうしゃの ポンプンが やってきました。「だいじょうぶ!ぼくがいるよ!」

「ぼくの タンクの おみずを どうぞ!」ポンプンは ホースを きゅっと かまえて、ジャー!と つめたい おみずを かけました。キラキラひかる みずしぶきに、おはなは すこし うれしそう。ケンくんと ハナちゃんも「わあ、すずしいね!」と にっこり えがおに なりました。

でも、たいへん! まちじゅうの おはなが のどを からからに していました。ポンプンが いっしょうけんめい みずを だしていると……コポコポ、ピチャッ。「あれれ? おみずが なくなっちゃった!」タンクが からっぽになって、ポンプンは めを まるくして おどろきました。

「このままじゃ、おはなたちが かれちゃうよ……」ポンプンは ちょっぴり ふあんに なりました。「よし、みんなで おみずを あつめにいこう!」きいろいシャツの ケンくんと、ピンクのワンピースの ハナちゃんが バケツを もって はしりだします。「うん! いっしょに いこう!」

こうえんの ふんすいに やってきましたが、おみずは ちょろちょろ。バケツに すこししか たまりません。「これじゃあ、ぜんぜん たりないよ……」かんそうした あつい風が ふいて、ポンプンは なみだが ぽろり。「ぼく、みんなを たすけられないのかな……」

そのときです。ふわふわの くもさんが、おそらから プカプカ おりてきました。「みんなの やさしい声が きこえたよ。ぼくが てつだうよ!」ケンくんと ハナちゃんは てをふって、「あめふれ、あめふれー!」と おおごえで おうえんしました。ポンプンも「おねがい、くもさん!」と さけびます。

ポツポツ、サーッ! くもさんから、やさしい あめが ふってきました。まちは あっというまに うるおって、おはなたちも シャキッと げんきいっぱい! ポンプンの タンクにも おみずが タプタプ たまります。「わあーい! あめだ、あめだ!」みんな おおよろこびです。

あめが あがると、あおいそらに おおきな にじが かかりました。「おみずって、いのちの たからものだね。みんなで たすけあえて よかった!」ポンプンが うれしそうに いうと、ケンくんも ハナちゃんも にこにこ。「だいじょうぶ、ぼくたちが いつも いっしょだよ!」
この物語に届いた気持ち