
小さな花の芽を雨から守るため、男の子が自分の帽子をかぶせてあげる、やさしさいっぱいの物語です。

さとしくんの きいろいぼうし

ようちえんのおにわに、ちいさな ちいさな はなのめが でました。さとしくんが まいにち おみずを あげていた、たいせつな はなです。「おおきくなあれ、きれいなはなを さかせてね」さとしくんは、やさしく こえを かけました。

そのときです。ポツ、ポツポツ…。くろい くもが やってきて、つめたい あめが ふってきました。「わあ、あめだ!」「おはなさん、ぬれちゃうね」さとしくんと、おともだちのかなちゃんは、しんぱいそうに かおを みあわせました。

「そうだ!」さとしくんは、あたまの きいろい ぼうしを そっとぬぐと、ちいさな はなのめに ふわっと かぶせてあげました。「これで あめさん、へいきだね」ぼうしの おうちの なかで、はなのめは ゆらゆら。あんしんしているみたいです。

しばらくすると、あめが やみました。おひさまが かおを だし、そらに おおきな にじがでました。「わあ、きれい!」ぼうしを とると、はなのめは げんきいっぱい。さとしくんと かなちゃんは、にじと おはなをみて、にっこり わらいました。
この物語に届いた気持ち