
好奇心旺盛なユウタの珍作戦と、ミオのやさしさが、元気のない一輪の花に奇跡を起こす、学校でのドタバタコメディ。

げんきになあれ!おはな応援団!

休み時間、学校の花壇の前で、ミオちゃんがしょんぼり。一輪だけ、くたーっと元気のないお花を見つめているんだ。「どうしたの、ミオちゃん?」と声をかけたのは、元気いっぱいの青空ユウタくん。「このお花さん、元気がないの…」。「なにぃ! それは大変だ! よーし、この俺が、お花応援団長になって、ビシッと元気づけてやるぜ!」。いや、応援団長って…どうやって応援する気なの!?

ユウタくんが始めた応援、それはなんと…大声で歌うこと! 「フレー! フレー! お・は・な! 負けるな、立つんだ、シャキーンと咲けー!」こぶしを突き上げ、めちゃくちゃな歌で応援だ! ミオちゃんは、ぽかーんと口を開けてあきれ顔。「ユ、ユウタくん…そんなに大きな声だと、お花さん、耳がキーンってなっちゃうよ…」。いや耳ないから! でも、そのうるささで余計にぐったりしてる気がするんですけど!

「こうなったら最終手段だ!」ユウタくんが取り出したのは、自分の水筒に入ったオレンジジュース! 「俺の特製ビタミンジュースを飲めば、一発で元気になるはず! さあ飲め!」ってお花に飲ませようとしてるー! ミオちゃんが慌てて止める。「だめーっ! お花さんが飲むのはお水だよ!」。甘いのあげたら虫さんが来ちゃうでしょ! そのとき、ミオちゃんは花壇の隅に、小さな赤いジョウロを見つけた。「あ、あれだ!」。

ミオちゃんが水道でお水をくんできて、やさーしくお花の根元にかけてあげた。するとどうだろう! くたーっとしていたお花が、ゆっくり、ゆっくりと顔を上げて…シャキーン! まるで「ありがとう」って笑っているみたいだ! それを見ていたユウタくん、ぽりぽりと頭をかいて、ちょっと照れくさそう。「そっかあ。大声で応援するだけじゃなくて、本当に欲しいものを考えてあげるのが、本当のやさしさなんだな」。うん、その通り!
この物語に届いた気持ち